〈ケア〉を考える会(10月例会/第61回)をご案内します。
どなたでも参加できます。初めての方も歓迎です。
みなさまのお越しをお待ちしています。
○日時……10月16日(土)13:30~17:30
○場所……京都市中京区西ノ京内畑町31 GLマンションⅢ-303 (林)
○読書会……鷲田清一著『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)「Ⅰ 寂しい時代」より「見えない死」(P.69~109 )と「まとまらないこと――介護という関係」(P.110~140)を読んで語り合います
○懇親会……食べながら、飲みながら……ケア現場からの声・体験談など、最近読んだ本から、その他(自由テーマで)
○参加費……無料(食べ物、飲み物持ち込み歓迎)
○交通……「二条」駅(JRまたは地下鉄)より北へ徒歩5~8分(二条自動車教習所の西隣)
○問い合わせ・申し込み……林道也 ⇒「問い合わせ」ページより
鷲田清一さんのことば
――働くこと、調理をすること、修繕をすること、そのための道具を磨いておくこと、育てること、介護すること、看取ること、これら生きてゆくうえで一つたりとも欠かせぬことの大半を、ひとびとはいまの社会の公共的なサービスに委託している。社会システムからサービスを買う、あるいは受けるのである。これは福祉の充実と世間ではいわれるが、裏を返していえば、各人がこうした自活能力を一つひとつ失っていく過程でもある。ひとが幼稚でいられるのも、そうしたシステムに身をあずけているからだ。
「地域の力」といったこのところよく耳にする表現も、見えないシステムに生活を委託するのではなく、目に見える相互のサービス(他者に心をくばる、世話をする、面倒をみる)をいつでも交換できるようにしておくのが、起こりうる危機を回避するためにはいちばん大事なことだと告げているのだろう。――
(『死なないでいる理由』p.70 )