シンポジウム「高齢社会のなかでリビング・ウィルと事前指示書を考える」

 

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シンポウム高齢社会なかリビングウィルと事前指示書を考える」
日時:2012 年10月27日(土)13:00~17:00
会場:大阪大学之島センター 講義室702(定員60 名)
大阪市北区之島4-3-53 TEL.06-6444-2100 http://www.onc.osaka-u.ac.jp
シンポジスト:
(1)藤本 啓子(患者ウェル・リビングを考える会)
    「市民市民による市民ためリビングウィル
(2)浜渦 辰二 (大阪大学、臨床哲学)
    「事前指示書をめぐるドイツ現状」
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主催:
・「ケア臨床哲学」研究会(http://www.let.osaka-u.ac.jp/~cpshama/clph-care/clph-care.htm

共催:
・患者ウェル・リビングを考える会(http://www.geocities.jp/well_living_cafe/

 

・〈ケア〉を考える会(http://care-kyoto.jimdo.com/
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シンポジウムの趣旨この夏、「尊厳死法制化を考える議員連盟」が、15歳以上の終末期患者が書面などで意思を示していれば、医師が延命措置を行わなくても、その法的責任を問わないとするいわゆる「尊厳死法案」(「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案」仮称)を国会に提出することを目指して活動していましたが、国会が多くの法案を積み残したまま閉会となり、同法案も持ち越しとなっています。ドイツでは、すでに3年前に、議論の積み重ねのうえ、「事前指示書」の法制化が行われ、現在では市民レベルで広がってきています。ただし、その法制化は、「事前指示書」を「代理人指示書」および「後見人(世話人)指示書」とともに、民法の一つ「世話法」の改訂によって、そのなかに位置づけること、更に言えば、治療停止の問題を緩和ケアの充実のなかに位置づけること、というのが特徴で、こうした点は日本の上記法案との大きな違いになっているように思われます。リビングウィルや事前指示書を尊厳死法によって法制化するという日本の動向を、市民による市民のための市民のリビングウィルを作成しようとする動きとともに、ドイツの現状と比較しながら検討し直す必要があろうかと思います。皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

20121027 シンポジウム「リビングウィルと事前指示書を考える」ポスター P
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