第2回 高齢者ケア・フォーラム

 

「第2回 高齢者ケア・フォーラム」

■テーマ「老いること、生きること、食べること」
■日時:2012年2月19日(日)9:30~12:00
■会場:キャンパスプラザ京都 第3講義室
(定員170名・先着順・事前申込不要・どなたでも参加できます)
(京都駅北口より西へ徒歩5分・ビックカメラ北側)
■内容
(1)実践報告
 井上可奈恵/特別養護老人ホーム紫野・ケアワーカー
  「看取りケアについて」
(2)シンポジウム
 天田 城介/立命館大学大学院先端総合学術研究科・准教授
  「老い衰えゆくことの発見」
 浜渦 辰二/大阪大学大学院文学研究科臨床哲学・教授
  「死生観が必要である」
 荒金英樹(愛生会山科病院・消化器外科部長)
  「胃ろうの何が問われているか」
 司会:林道也/京都市修徳地域包括支援センター・社会福祉士

■会の趣旨
人は皆“老いる”。老いれば“衰える”。そして、その先には“死”が待っている。自然の姿だ。しかし、現代を生きる私達には、老い衰えてから死までに、かなりの間(年月)がある。その様相や長さは人によって異なるにしても、老い衰えて“生きる”期間がある。その間、どう生きるか。老い衰えてどう生きるか。

そもそも、「生きる」とは、「死」とは、何か。今ほど「死生観」が求められる時はないかもしれない。私たちは、普段、死を遠ざけようとしていないか。しかし、死は確実に来る。死を見据え、死から生きることを考えることにも大きな意味がある。

さらに、生きることの中で最も大切なことのひとつである“食べる”ことを問う。食べられなくなったらどうするか。「胃ろう」をどう考えるか。最近、老年医学会と厚労省研究班がそれぞれ指針案を示した。また、摂食嚥下や栄養ケアの動きも盛んになっている。今、この課題に取り組む重要性を感じる。

これらのこと――老いる(衰える)こと、生きる(死ぬ)こと、食べる(食べられない)こと――は密接に結びついている。そして、ここで求められる〈ケア〉こそが、私たちに与えられた課題である。

■参加費:300円(本組合員は無料)
■主催:京都福祉サービス協会職員労働組合
■共催:大阪大学「ケアの臨床哲学」研究会
    立命館大学生存学研究センター
    京都福祉サービス協会ホームヘルパー労働組合(京都ヘ

    ルパーネット)
■後援:京都福祉サービス協会、ナースネット研究会、患者のウェル・リビングを考える会、マイケアプラン研究会、京都ボランティア協会、きょうと介護保険にかかわる会、〈ケア〉を考える会、下京西部医師会、歯科医師会下京支部・南支部、下京南薬剤師会、リーガルサポート京都支部
■問い合わせ:林道也/090-5366-1497/884michiya@gmail.com 

 

 

20120219_「第2回 高齢者ケア・フォーラム」チラシ●.doc
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「高齢者ケア・フォーラム」ではありがとうございました。
天田城介さん、浜渦辰二さん、荒金英樹さん、

すばらしい三人をシンポジストに迎えて、会は大いに盛り上がりました。「よかった」という声がたくさん寄せられています。
今、世の中は大きく動いています。
私たちは、〈ケア〉という営みをとおしてその中に身を置いています。
動きを見つめる目と心を身につけたい。そこに自分の存在意味を見いだしたい。
それには学ぶしかないようです。
その意味でも、今回のフォーラムはその目的をある程度かなえることができたのではないでしょうか。
私たちは、そうしてまた、〈ケア〉の現場に戻っていきます。 
                                          (林道也)