〈ケア〉を考える会(9月例会/第60回)をご案内します。
どなたでも参加できます。初めての方も歓迎です。
この会は〈ケア〉現場で働く人や〈ケア〉について考える人の学習の場です。
私たちは〈ケア〉をさまざまな視点から見つめています。といっても、あまり枠にはまらないで、けっこう自由に、あちこち“ゆらぎ”ながら、それでもわりあい真剣に、読んだり話したり聴いたり(食べたり飲んだり)します。
〈ケア〉に携わる者として、その〈ケア〉の“支え”になるもの見つけたい、〈ケア〉の理念や思想を深めたい、と思っています。
会は鷲田清一さんの本を読むことから始まったのでした。
〈ケア〉を「哲学したい」なんて大それたことを言って戸惑ったり、学習会後に「分かった」ことより「分からない」ことの方が多くて混乱したりするのですが、それもまた楽しいんですよね。
マンションの一室でささやかに、あつく開かれる「〈ケア〉を考える会」。
前半は読書会、後半が食べて飲んで懇親会。
みなさまのお越しをお待ちしています。
○日時……9月4日(土)13:30~17:30
○場所……京都市中京区西ノ京内畑町31 GLマンションⅢ-303 (林)
○読書会……鷲田清一著『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)「Ⅰ 寂しい時代」より「うつろいゆく成熟のイメージ」と「見えない死」(P.69~109 )を読んで語り合います
解説:西川勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授)
○懇親会……食べながら、飲みながら……ケア現場からの声・体験談など、最近読んだ本から、その他(自由テーマで)
○参加費……無料(食べ物、飲み物持ち込み歓迎)
○交通……「二条」駅(JRまたは地下鉄)より北へ徒歩5~8分(二条自動車教習所の西隣)
○問い合わせ・申し込み……林道也 ⇒「問い合わせ」ページより
鷲田清一さんのことば
――人間にとって他者との親密な関係というものはその存在に深くかかわる意味を持っている。とくに、子どもと高齢者という、ともに依存性の高い存在にとって親密な他者の存在は大きな意味を持っている。……。死も、この親密さに深くかかわる問題だ。だれに看取られつつ死ぬかということの重要性が見えにくくなっているが、だれに見守られつつ死ぬかということは、人間にとって決定的な問題であるに違いない。――
(『死なないでいる理由』p.48 )